高齢者が入所する施設やデイサービスなどでよく行われるのがリハビリである。
高齢者の特徴として、骨のゆがみや膝や股関節への負担が著明になる、また筋肉量がへる、関節が固くなるといったものがある。
これらのために、だんだんと姿勢がわるくなり、日常生活にも支障が出るようになるのだが、少しでも現在の日常生活動作や運動機能を維持するためにリハビリが行われるのである。
リハビリの内容としては、筋肉や関節を和らげるようなマッサージをすること。
関節の可動域訓練、さらに筋力増強訓練などが行われる。
歩行ができる高齢者のリハビリとしては、平行棒内歩行で姿勢の矯正やバランスの矯正などが行われることもある。
これらのリハビリを行うと、関節が少し動かしやすくなったり、筋肉がほぐれ四肢の痛みがなくなることもあり、リハビリの効果でよくなったと勘違いしてしまう利用者も少なくない。
その時に注意しなければいけないのが転倒転落だ。
特に認知症なども基礎疾患がある場合、自分の症状や病気の理解が不十分である。
そのため痛みがなければよくなったと感じてしまうのである。
そしてこれまでは動けなかったけれど、自分で動こうとするのである。
結局それが原因となり、転倒や転落につながることも少なくない。
つまり、リハビリは継続していけば身体的に効果をもたらすが、高齢者の過信につながり事故を起こしてしまうこともあるのです。
そのため、高齢者の動きや理解力には十分な注意を払ってリハビリを行うべきなのである。